Oh Hiroshima

All Things Shining

Oh Hiroshima

All Things Shining

  • release date /
    2024-06-28
  • country /
    Sweden
  • gerne /
    doomgaze, post-metal, post-rock, progressive, shoegaze
Light
Dark
Soft
Heavy
Clear
Noisy
Slow
Fast
Pop
Extreme

スウェーデンのポストメタル/ドゥームゲイズ・デュオの5thアルバム。

Oh Hiroshimaは、2011年に自主制作の『Resistance Is Futile』でデビュー。2015年の2ndアルバム『In Silence We Yearn』で一躍注目を浴び、ポストロック界に一気に名が知れ渡りました。この作品はYouTubeのポストロック専門チャンネル『WherePostRockDwells』で現在456万再生という驚異的な記録を打ち立てています。このヒットがきっかけで、メタル系レーベルのNapalm Recordsとサインして2作のアルバムをリリース。本作はThe OceanやCult of Lunaを擁するポスト系レーベルのPelagic Recordsへ移籍後、初のアルバムとなります。

なお過去に4人編成だったこともありましたが、現在はJakob Hemström(Gt/Vo)とOskar Nilsson(Dr)の兄弟デュオとなっています。

開幕を飾る#1“Wild Iris”は、Oh Hiroshimaの醍醐味であるポストロック由来の静と動を巧みに操るダイナミズムで、カバーアートの荒れ狂う海の如きスケール感を演出。Jakobのボーカルの比重がアップしており、楽器隊とのハーモニーの美しさにますます磨きがかかっています。

私のイチオシは#6“Deluge”。捻ったリズムワークや寂寞としたサウンドスケープはOpethやAnathemaに通じる味わいもあり、一般的なポストロックにはない、彼らならではの魅力となっています。ストリングスをフィーチャーし、室内楽風の優雅さを添えるアレンジセンスもお見事。ポストロックやドゥームゲイズだけでなく、プログレも好むリスナーにもオススメしたい逸品。

正直Napalmは微妙に畑違いだった気がしますが、Pelagicのカラーには完全にハマっていますね。水を得た魚のごとく、さらなる活躍を期待したいです。