sadchelsea

葬送

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葬送

  • release date /
    2024-12-18
  • country /
    Japan
  • gerne /
    alternative-rock, gothic-rock, newwave, post-punk, shoegaze
Light
Dark
Soft
Heavy
Clear
Noisy
Slow
Fast
Pop
Extreme

東京のナイトメアポップ・バンドの1st EP。

sadchelseaを初めて知ったのは、SoundCloudにアップされたburning up the hillという曲のデモでした。SNSでたまたま流れてきたのを聴いてみたら、ゴスの妖艶なムードをまとったダークなシューゲイズ・サウンドにたちまち魅了されました。

彼らの待望のデビュー作は、ホラー映画を連想させるワルツ調のインストナンバー#1“666”で幕を開けると、「ナイトメアポップ」の名にふさわしいダークなサウンドが展開されていきます。キャッチーでありながら毒気をまとったポップセンスが特徴で、Tommy heavenly6や椎名林檎、土屋アンナ、ART-SCHOOLといったアーティストたちの血をガソリンにして、ゴスやV系のエンジンを駆動させているような印象を持ちました。それはまるで闇夜に咲く、光を帯びた美しき花のようで、手を触れればたちまち毒に侵され、虜になってしまうことでしょう。

私のイチオシは#4“求愛瞳孔反射”。イントロでリードギターがなめらかに歌い、Bメロでドリーミーなアルペジオを散りばめ、サビで一気に哀愁を爆発させる。退廃的な歌詞も含め、彼らの魅力が凝縮した渾身のナンバーだと思います。ドリームポップ/シューゲイズ好きもぜひお試しあれ。

今回収録された4曲は、シューゲイズ度こそ控えめですが、「burning up the hill」を含めライブでしか披露されていない曲も多く、まだまだ手札を隠し持っているのは間違いありません。次のリリースが待ち遠しいですね。