REVIEW

群馬発シューゲイズ／ポストロックバンドのデビューEP。

彼らの存在を初めて知ったのは2021年7月。同郷のfish in water projectの自主企画で名前を見かけ『utopia』のdemoを聴いたのがきっかけでした。

Vo/Gtの茜音氏の儚げで透き通った歌声や、“夜”や“冬”を連想させるメランコリックな感性に初期きのこ帝国、氷の結晶のように繊細な音使いと広大なサウンドスケープにシガーロスが重なり、非常に強い感銘を受けたものです。当時およそ20歳という彼らの年齢も衝撃でした。

オススメは#3*Nocture。EPの中では比較的アップテンポながら、物寂しいメロディに否応なく胸が締め付けられる。アウトロでワルツ調になり、深い余韻を残して終わるアレンジも秀逸。ライブではゆったりと盛り上がる曲とセットで披露される事が多く、静と動、光と影のコントラストがより際立ち、魅力が一層アップしていたように思います。Noctureの後に彼ら最強の浄化系ソングutopiaが来た時なんてあまりの神々しさに危うく昇天しかけたものです。^‍

^{*サブスクでは#2}

そんなpuleflorですが、the neverminds来日ツアーの新宿NINESPICES編にて久しぶりにライブを行う事が発表されました。メランコリックな音楽が好きな人は見逃し厳禁ですぜ！