Twin Tribes

Pendulum

Twin Tribes

Pendulum

  • release date /
    2024-01-26
  • country /
    US
  • gerne /
    darkwave, post-punk, gothic-rock, dream-pop, synthwave
Light
Dark
Soft
Heavy
Clear
Noisy
Slow
Fast
Pop
Extreme

USテキサスのダークウェイヴ/ポストパンク・デュオの3rdアルバム。

ゴス好きの間で高い知名度を誇る彼らですが、ドリームポップ/シューゲイズ専門サイトで取り上げる理由はズバリ、彼らの武器の1つである宝石のように輝くギターサウンドにあります。かつてのDIIVを彷彿させるほどにキラキラと煌めいており、さらにキラキラシンセまで加わってまるでミラーボールのような輝きを放っています。

その背景にはゴシックの重鎮でありながらドリームポップとしても評価されるThe Cureがいることは間違いないでしょう。インタビューでもThe Cureの"Seventeen Seconds"とMinistryの"With Sympathy"に深い影響を受けたと語られています。実に納得のチョイス。

もちろんTwin Tribesの主軸はダークウェイヴ/ポストパンクであることは百も承知ですが、同じカテゴリーのDrab MajestyやHouse of Harmがドリームポップ〜シューゲイズファンの間で親しまれているのに負けじとキラキラしているTwin Tribesが仲間外れになっているだなんて、私が黙っちゃいません。

ドリームポップやシューゲイズのウィスパーヴォイスに慣れているリスナーの中には、低音で陰鬱なゴシックヴォイスが苦手という方もいるかもしれませんが、本作ではかつてないほどメロディアスに歌っているためご安心を。特に#7"Cauldron of Thorns"のエモーショナルな歌唱にはきっと胸が熱くなるはず。ボーカルのLuis Navarroも高い声の歌唱は初挑戦だったと語っています。

またポストパンク色が強かった前作よりエレクトロニックなサウンドになり、シンセも増量されているためDais Recordsがお好きな方にも超おすすめ。Twin Tribesひいてはゴスの入門用としても最適なので、この機会にぜひお試しあれ。

なお海外の記事によるとダークウェイヴが非常に流行しているとの噂。私の観測する限りだと日本はほぼ無風なんですが、このギャップをどうにかして壊したいし、盛り上げたい。そしていつの日か洋邦のダークウェイヴを一堂に集めたフェスが日本で開催されれば本望。その為ならいくらでも応援するのですけどね。こうなったら私が石油を掘り当てるしかないのか……!(無理)

私と同じ想いを抱いているダークウェイヴファンは、Drab Majestyの奇跡の来日公演を成し遂げたHANDS AND MOMENTさんへどしどし投資することをおすすめします。 まずは9月開催のZACK ZACK ZACK来日公演をソールドさせちゃいましょ!