
Mirror Of Haze
Flamescapes of Eden
Mirror Of Haze
Flamescapes of Eden
- release date /2023-11-03
- country /Norway
- gerne /shoegaze, post-rock, dream-pop, darkwave, post-punk, doomgaze
ノルウェーのVadym MarkovによるソロプロジェクトMirror Of Hazeの2ndアルバム。
彼はThe CureやThe Chameleons、Fields of the Nephilimといった80年代のゴス/ポストパンクや、Slowdiveなどの90年代のシューゲイズ/ドリームポップに強く影響を受けたと語っており、1stアルバム"The End Is the Beginning"ではドリーミーなギターをフィーチャーしたミニマルなポストパンクを披露。それから2年後にリリースされた本作では、一気にシューゲイズ路線へ変身を遂げました。Mirror Of Hazeの醍醐味であるオーロラのようなギターはさらに輝きと厚みを増し、成層圏すら突き抜けて銀河の中心へ至らんばかりの美しさを放っています。
楽曲に豊かな彩りを添えているAnne Marie、Kim Bell (Broken Nails)、Iris Capricorn、Dani Mari (Primitive Heart) という4名のゲストボーカリストはいずれもゴシック畑のアーティストなのですが、驚いたことにIris Capricornが1996年結成のフランスのダークウェイヴ/ネオクラシカル・バンドのDark Sanctuaryのボーカリスト"Dame Pandora"と判明!ゴシックの重鎮とシューゲイズ系アーティストとの間に交流があったとはオタク的に嬉しい発見でした。このくだりで「スゲーッ!」となった人とは良いお酒が飲めそうです(笑)
私のベストチューンは、そのIris Capricornの神秘的な歌声をフィーチャーしたツインボーカル轟音シューゲイズ#4"Here's Where We Belong"。星間移民船に2人きりで残された男女が暗黒の宇宙を渡り、新天地たる青い惑星へ辿り着く……そんな物語を妄想してしまうドラマティックなナンバー。