REVIEW

イタリアのダークウェイヴ／ドリームポップ・バンドのデビューアルバム。Silentwaysは2014年に活動をスタート。本作をリリースした頃は5人編成で、一度解散した後に再結成し、現在はトリオとなっています。

現メンバーはThe CureやBauhausといった80年代のポストパンクとシューゲイズ〜ポストロックを好んで聴いていたと語っており、妖しく脈動するベースラインはダークウェイヴ〜ポストパンク、水晶のような煌めきを放つギターやAnnalisa Lynch(Vo)の幽玄で美しい歌声はドリームポップの血筋を感じさせ、まさにダークウェイヴとドリームポップの混血種というべきサウンドを確立しています。Cocteau Twinsが初期作のGarlandsやHead Over Heelsでポストパンクの土壌にドリームポップを芽吹かせていた頃を連想させるものがありますね。

BandcampとCDでしか聴けないのが勿体ないくらいの良作。初期のCocteau Twinsのファンはもちろん、Love Spirals Downwards、Lycia、Autumn's Grey SolaceといったProjekt Records所属アーティストがお好きな方はぜひ！