REVIEW

USラスベガスのダークウェイヴ／シューゲイズ・トリオのデビューアルバム。現在は“k-goth”(korean gothic)を掲げて韓国語で歌っていますが、この頃は全て英語詩で作風もだいぶ違います。

ポストパンク〜ダークウェイヴをベースにドリーミーなギターをたっぷりフィーチャーし、The Cureと初期のDIIVをブレンドしたようなサウンドが特徴。お気に入りは#2“Widowed Summer, I Sink- past self”。ロマンティックな歌声とさざなみのように揺らめくギターが哀しみを運んでくる。#5“Myoclonic Fall”でのロバート・スミスへのリスペクトを感じる気だるい歌い方もたまりません。#10“Glum”では霞がかった轟音を披露。The CureのFascination Streetをシューゲイズ化したかのようで目頭が熱くなります。

ゴシックとシューゲイズを高次元で融合した名作の1つ。後の作品よりもシューゲイズ〜ドリームポップ要素が強めなのでゴシック好きでなくとも気軽にお試しあれ！