
bloomcells
New Dahlia
bloomcells
New Dahlia
- release date /2024-02-14
- country /US
- gerne /shoegaze, nu-metal, grunge, alternative-rock
カリフォルニア州サンディエゴ発シューゲイズ・バンドによるデビューEP。Rory(Vo/Gt)、Danny(Vo/Gt)、Brett(Ba)、Reggie(Dr)の4人編成で、DeftonesやTool、Alice in Chains、System of a Downなどのヘヴィどころと共にMy Bloody ValentineやSlowdiveなどのシューゲイズ/ドリームポップをルーツに挙げ、それらを融合したヘヴィで美しいサウンドを開拓しています。いわゆる近年流行のニューゲイズ系ですね。いっぽうで轟音ギターの海に浮遊する甘い歌声にはType O NegativeやHIMといったゴスのエッセンスも垣間見えるのが興味深いところ。
さて問題は4曲目。イントロの陰鬱なギターリフから「And you don't seem to understand〜♪」と妙に聞き覚えのあるフレーズが飛び出したと思ったら、まさかまさかのserial experiments lain(1998年放送のカルト的人気を誇るSFアニメ)OPテーマの“Duvet”のカバーで腰を抜かしました。bôaによる繊細でおしゃれな楽曲がゴリゴリのヘヴィシューゲイズへ姿を変え、原曲のメランコリックな味わいが何倍にも増強されています。中間部ではヘヴィさをグッと抑えて繊細で美しいアルペジオとキーボード(個人的にDuvetで一番好きなパート)を再現しているあたりもリスペクトが感じられて好印象。後半の「AHHH〜♪」の後、サビを1コーラスで締めくくる構成はちょっと味気なくもありますが、かえって物寂しさが引き立っていて絶妙なアレンジだと思います。今まで聴いたDuvetのカバーの中で一番のお気に入り。気軽にmake me sadしたい方はぜひお試しあれ。
そんなこんなで曲のクオリティは申し分ないものの、全体的に音圧が低く、イヤフォンを最大音量にしても物足りない点が惜しまれます。しかし9月にリリースされた新曲“Decoyed”では改善されていたので、次作はプロダクション面の向上も期待できそうです。今後の期待も込めてベスト・オブ・ニューカマーにランクイン。