trauma ray

Chameleon

trauma ray

Chameleon

  • release date /
    2024-10-25
  • country /
    US
  • gerne /
    alternative-rock, doom-metal, emo, grunge, post-rock, shoegaze
Light
Dark
Soft
Heavy
Clear
Noisy
Slow
Fast
Pop
Extreme

テキサス州フォートワースのシューゲイズ・バンドによる1stアルバム。レーベルは名門Dais Records。

trauma rayの現在のラインナップは、Uriel Avila(Gt/Vo)、Jonathan Perez(Gt)、Darren Baun(Ba)、Coleman Pruitt(Gt)、Nick Bobotas(Dr)の5人編成となっています。結成の経緯については、Audiotreeのライブインタビューで次のように語られています。

Urielがカラオケバーを運営していた時にDarrenと出会い、一緒にブリトニー・スピアーズを演奏して遊ぶようになったのがすべての始まりでした。その後、シューゲイズを演奏するメンバーを探していたJonathanがフォートワースのバーを訪れた際、UrielがSlowdiveやCocteau Twinsをプレイしていたのを聴いて意気投合し、ジャムセッションをするようになり、Facebookを通じてNickが合流したのだそうです。カラオケが発端とは奇妙なめぐり合わせですね。

テーマとなる『死』が「形を変え、どこにでも現れるもの」であることから『Chameleon』と題した本作は、My Bloody ValentineやDuster、Hum、Slowdiveなどを影響源に挙げ、甘美なクリーンボーカルと、茨の棘のようなノイジーなギターを融合したサウンドを展開しています。

開幕の#1“Ember”でさっそく彼らの持ち味である力強くうねるヘヴィなリフが炸裂。続く#2“Torn”は爽快な疾走感チューンで始まり、ヘドバン必至のヘヴィなパートへとなだれ込む展開が圧巻。#6“Elegy”はドゥーミーなリフの波状攻撃の合間にオーロラのような神々しい光が差し込む明暗のコントラストが光る。#7“Drift”は一転してアンビエントなブレイクビーツ風のナンバーで、酷使した鼓膜をリフレッシュさせるも、続く#8“Breath”でノイズ責めを再開。巧みな緩急の演出に、轟音フェチは悶絶必至でしょう。

後半のハイライトは#9“Spectre”。重厚なギターをバックに神々しいボーカルが浮遊する様は、まるでヘヴィシューゲイズで奏でられた鎮魂歌。ラストは子守唄のような安らかなナンバーで締めくくられ、旅の終わりにふさわしい深い余韻をもたらします。

ニューゲイズ系は良くも悪くも曲調が似通いがちですが、彼らは幅広いアレンジセンスで独自のカラーを打ち出しているのが強みですね。飽和気味なシーンの中で、カンフル剤として大いに暴れ回ってほしいものです。Deafheavenとのツアーも発表されており、今後ますます注目を浴びそうです。ぜひそのまま来日しろください!笑

ちなみに、彼らの甘美かつ退廃的な作風や、グリーンを基調としたイメージカラーから、Type O Negativeの影響を探ってみましたが、確たる証拠は見つかりませんでした。ただ、ギターボーカルのUrielが2024年のお気に入りアルバムにBlood Rave『Determinate Bias』を挙げていたため、ゴス嗜好がある可能性は高そうです。もし来日が実現したら、ぜひ本人に尋ねてみたいですね。