
Outlander
Acts of Harm
Outlander
Acts of Harm
- release date /2024-06-28
- country /UK
- gerne /doomgaze, post-rock, shoegaze, slowcore
UKバーミンガムのポストメタル/シューゲイズ・バンドの2ndアルバム。
本作は、Ian Grant(Gt/Vo)、Joseph House(Gt)、Dan Jones(Bass)、Jack Davis(Dr)で制作され、現在はAaron Buckell(Gt/Syn)が加わって5人編成となっています。
デビューアルバムで見せたスロウコア〜ポストロック〜ドゥームゲイズを横断するサウンドを継承しながら、より静謐かつメランコリック、そして破壊的なエネルギーを持つ作品へと進化しました。
ゆったりしたテンポの中に散りばめた音符の合間を残響で埋め、海中のような揺らめきの中に物憂げなささやき声が木霊する。それはいつしか聴く者の心の奥底へ漠然とした不安や孤独感を植え付けていく……まさにカバーアートのように暗い部屋で独りで聴くのにもってこいです。
イチオシは#2“Want To More”。Katatoniaの名曲“Code Against the Code”を彷彿とさせる陰鬱なイントロで始まったかと思うと、徐々にボリュームが上がっていき、果てには黒い濁流のごとき音塊に全身が飲み込まれる。まるで数多の亡霊たちに手を引かれ、黒泥の中へ引きずり込まれるような感覚に襲われます。長尺でじっくり堕とす構成もお見事。
同じくらい遅くて暗い#5“New Motive Power”は、中間部の静謐なパートの暗黒の宇宙を漂うような孤独感が美味。「遅い・暗い・重い」は暗黒音楽の三大元素です。これだけでも覚えて帰ってください。
本作リリース後にポスト系の名門Pelagic Recordsへの移籍が決定。今後も心の奥底を揺さぶる大きな波を届けてくれそうです。