
REZN
Burden
REZN
Burden
- release date /2024-06-14
- country /US
- gerne /doom-metal, prog-rock, post-metal, psychedelic-rock, shoegaze
イリノイ州シカゴのサイケデリック・ドゥームメタル・バンドREZNの5thアルバム。
現在のメンバー構成は、Rob McWilliams(Gt)、Phil Cangelosi(Ba/rainstick)、Patrick Dunn(Dr/ Perc)、Spencer Ouellette(Synth/Sax/Lapsteel/Flute/Piano)の4名。
当初は幼馴染のRobとPhilの2人によるプロジェクトでしたが、2014年にシカゴへ移住した後、PatrickとSpencerが加入してセッションをスタート。2016年にバンドとして活動が本格化し、2017年に1stアルバム『Let It Burn』でデビュー。催眠的でありながら、病的なまでにヘヴィなサウンドが話題を呼び、アンダーグランドシーンで高く評価されました。
REZNの持ち味は、サイケ・ストーナーロックやドゥームメタルの土壌にシューゲイズの幽玄美を花開かせたドラッギーでスピリチュアルな轟音にあります。本作は、姉妹作にあたる『Solace』より陰鬱さと閉塞感が増しており、過去最高レベルのダークさに仕上がっています。
イチオシは#1“Indigo”。怪し気なイントロから一気に海獣の咆哮を思わせる重厚なギターが炸裂。渦潮のようにうねるリフに伝統音楽のエキゾチックなメロディが蠢き、禁忌の儀式を覗いてしまったような背徳感が蜘蛛の糸のごとく心にまとわりつきます。
深い哀愁をまとったボーカルがドラマティックなサウンドスケープを拓く#2“Instinct”。異界の子守唄のような導入から一気に轟音をブチ撒ける#4“Bleak Patterns”。東洋風のメロディが妖しく舞い踊る#5“Collapse”。Spencerのサックスが枯れた哀愁を醸し出す#6“Soft Prey”、土砂崩れさながらの荒々しいノイズドゥーム#7“Chansm”までハイライト級の名曲が揃い踏み。
Pink FloydやBlack Sabbathといったレジェンドから、Blanket・Spotlightsなどの重轟音ドゥームゲイズ、Pelagic Recordsのプログ/ポストメタル系など、どれか1つでも好きならぜひお試しあれ。 姉妹作にあたる前作『Solace』も引けを取らない名作なので、併せてチェックよろです。
それにしても、伝統音楽や民族音楽を取り入れるシューゲイズってなぜか少ない(特に日本は)けど、REZNのようにどんどんやってくれていいのよ?